痛風新薬「ドチヌラド」とはどんな薬か?(製品名:ユリス®錠)

健康・医療

昨日も飲みすぎて二日酔いになり、起床時間が遅すぎてツマの小言から始まる朝を迎えた痛風ロキソです。

ちょいとネットサーフィンをしていると、「痛風・高尿酸血症治療剤 ドチヌラド」という文字が目に飛び込んできた。

痛風新薬だと!!??

大事件ではないか!痛風といえばフェブリク一択。そう信じられ、長年痛風患者を支えてきた唯一の薬だと思っていたが、新薬の開発が進んでいるのか!?そーか、そーか、贅沢病などと言われ、社会的に同情されない病であったが、日本医学会も我々を見捨てたわけではなかったのである。

なるほど・・・色々調べてみると、創薬したのは株式会社富士薬品(本社:埼玉県、代表取締役社長:高柳昌幸)であり、すでに国内では販売されており、今回目についたのは中国での独占開発・販売に関するライセンス契約を締結しているエーザイ株式会社によって、中国市場向けに発売されたお知らせ、というニュースであった(以下詳細URL)

株式会社富士薬品

なるほど・・・中国か・・・確かに、中国人は日本人より飽食が進んでおり、イメージ的にも痛風患者は多い感じがするなぁ。

奇しくも、中国は今は中秋節の時期である(旧暦で8月15日。実際は9〜10月頃)

この時期は家族団欒で月餅を中心にたくさんの食事をとる。ワタクシの友人がこの時期に中国を訪問してしまい、1個1000calもある月餅はもちろん、「食べろ、食べろ」の大歓迎を受けて嬉しくも苦しくて参った、と話していた。まぁ、ここは極端な時期ではあるが、日常的に栄養摂取過多だろうから、痛風患者が多いというイメージはあながち間違ってはおるまい。

ちょっと話を戻す。

この話題のドチヌラドは具体的にどのような薬なのだろうか?chat-GPTに我らがフェブリクと比較して何が違うのか検証してもらった

特性ドチヌラドフェブキソスタット
主な作用機序尿酸再吸収阻害 → 排泄促進型尿酸生成抑制(キサンチンオキシダーゼ阻害型)
適応となる患者タイプ尿酸排泄低下型、高再吸収型に合理的尿酸生成過剰型向き、また排泄促進型との併用も考慮
効果の実績臨床試験で良好な達成率を示すデータあり長年の臨床実績あり、多くの症例で使用されてきた
安全性・副作用試験では重篤副作用少なめという報告あり (富士薬品 ) ; ただし痛風関節炎発現、肝機能異常などのリスクも考慮 (エーザイ)肝機能障害のリスク、心血管リスクの議論(フェブキソスタット vs アロプリノールの比較で)なども報告あり (上尾中央総合病院)
服薬のしやすさ1日1回1日1回(フェブキソスタットは1日1回投与)
腎機能低下時の取扱い腎機能にどの程度制限があるかは慎重な検討が必要フェブキソスタットは比較的腎機能が低下した症例でも使えるという記載がある場合もあり (湘南いいだハートクリニック)

とのこと。

要約すると、違いは人体へのアプローチ方法が違うようだ。端的にいえば、

・フェブキソスタット(=フェブリク)は、尿酸の生成を抑える薬 。つまり尿酸が体内で作られるのを抑制する

・ドチヌラドは、尿酸の再吸収を阻害(主に腎臓での尿酸の再吸収を抑える) ことで、尿酸の排泄を促し、血中尿酸値を下げる薬

という違いのようだ。つまり、尿酸の生成を抑えて、その上で尿酸の排泄を促すわけだから、この薬はぶつかり合うことはなく、互いに共生できるタイプの薬だと言える。

長期的な臨床データがまだ集まっていないのでなんともいえないが、将来的に我々の痛風症状緩和に期待できる新薬登場と言えるだろう。

話はガンガンあっちこっちに飛ぶのだが、この新薬について調べている中、「一般社団法人 日本痛風・尿酸核酸学会」という団体があることも知った。

一般社団法人 日本痛風・尿酸核酸学会
日本痛風・核酸代謝学会は尿酸、プリン体、ピリミジン体等の核酸関連物質を科学的に研究し、内外各学会との学術交流をはかることにより、我が国の医学および関連分野の発展に寄与し、併せて国民の健康の維持に貢献することを目的としております。

なんと!!我々の病気のために、このような団体まで存在し、日々研究者の方々が尽力されているとは!!!

本当にありがたい話である。「贅沢病だ〜美味いもの食べてるからだ〜」と市中の人々から嘲笑される病に対して真剣に向き合ってくれているのである。なんか、もう、寄付とかしたくなってきた。まぁ、ワタクシのハシタ金を寄付したところで、研究用の試験管数本しか買えなそうなのでやめておくが、ここはひっそりと確実に応援して行きたい。

また新薬関連の情報があればここで追記して行きたい。早く広がると良いなぁ。

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