二泊三日のソロキャンプに出かけた。仕事に一区切りついたタイミングで、無性に「火の前でぼーっとしたい」欲が湧いてきたのだ。今回はテント泊と車中泊を一泊ずつという変則スタイル。寝床が違うだけでキャンプの味がこんなに変わるのか、としみじみ実感できる旅になった。
ただ今回は、もう一つのミッションがあった。
――いかにして“キャンプ飯と痛風”の両立を図るか。
キャンプで酒とツマミは焚き火はワンセット。そう、誘惑のオンパレードなのである。
■ 1日目:テント泊

初日はテント泊。森の入口の小さなサイトを選び、ゆっくり設営を始める。車をサイト内に駐車できる場所が楽で良い。
テントを設営したら自分用の椅子、テーブルの用意だけすればほぼ完璧だ。この日は到着が遅れたので設営完了時には日が落ち始め、空気が急に冷える。
本来であれば夕食の準備も速やかに始めなくてはならないが、ひと段落した後に”急ぐ”というのも節操がない。ゆっくりした時間そのものに価値があるのだから。
■ 焼き鳥 × ミルフィーユ鍋 × プリン体という三角関係
とはいえ、ボチボチ腹が減ってきた。炭火もいい感じになってきたので、そろそろディナータイムと行きたい。

まずは事前に串打ちして持参した焼き鳥だ。しかもコイツはただの鳥ではない。かの有名な天草大王である。肉屋に行ったら偶然売っており、思わず購入してしまった。通常の鶏より赤みが強いのがわかるだろうか?ジューシーで弾力がある肉質、クセがなく噛むほどに旨味と肉汁が広がる。ぜひ機会があれば味わっていただきたい。
そしてもう一品がこちら。

白菜のミルフィーユ鍋。こちらは白菜、豚バラ肉、顆粒だし、塩、醤油というシンプルな味付け。冬目前のこの時期に温まるスープ系ツマミも置いておきたいのが人情というものだ。
小鍋に徳利(今回は小瓶をそのまま活用)を沈め、卓上コンロで温める。先に食事をとりながら、適温になるまでゆっくり待つ。基本的にワタクシはぬる燗〜温燗の温度帯が好きなのだが、寒さもあり、ここは熱燗の温度まで上げていただく。温めた小鍋に入れたままで飲むので、温度が下がりにくいのありがたい。
ふと脳内に「プリン体」という単語がよぎる。キャンプのロマンを一気に生活習慣病の現実へ引き戻す魔法の言葉だ。しかし、酔いが進むと、魔法の言葉も徳利の湯気の向こうに一緒に消えていくような気がするから不思議だ。
食事を終え、落ち着いたところでテントへ。寝袋のぬくもりと外気の冷たさのコントラストが気持ちいい。
夜は風の音だけ。自然の中で、ただ眠りに落ちていく時間は本当に贅沢だ。
唯一の心配は「明日の朝、足の親指は無事か」ということだったが、痛みはゼロ。ひとまず勝利。
■ 2日目:車中泊へ切り替え
二泊目は別のキャンプ場に移動して車中泊へ。車内を整え、シートを倒し、簡易ベッドをつくる。車中泊は“守られている感”が強く、安心して過ごせるのが魅力だ。

しかし、ここでミスが一つ。ランタンの熱源となるガスボンベがなくなってしまったことだ。車内の準備は駐車場で実施したので明るいが、サイト内は夜には真っ暗になってしまう。もちろん、前日のような熱燗もできない。
これは痛恨の極みだ。キャンプ場で熱源がない、というのは文字通り死を意味する。このままでは寒さで寝るしかない、という判断になってしまう・・・

となれば、当然とるべき手段は”焚き火”ということになる。薪がパチパチと弾ける音は、やっぱり何度聞いても癒やしだ。写真も撮ったが、炎の温度までは写らない。ウィスキーと焚き火さえあればいつまででもゆっくりできる。この大人時間もまた贅沢だ。
ちなみにこの日は面倒になったので、コンビニのおにぎりと昨日の残りの焼き鳥を軽くあぶって食べた。あまりに切ない食事だったので写真は控えたが、今思うとその”みすぼらしさ”も面白かったので撮っておけばよかったとちょっと後悔。
■ 静かであたたかい車内の夜
車内はシートと寝袋のおかげで予想以上に快適。スマホの灯りで静かに過ごす。
テント泊の「自然に包まれている感じ」と、車中泊の「自分の巣穴に戻ってきた感」はまったく違う。
ただ二泊して思ったのは、この落差がいいということ。初日で少し無茶しても、二日目でリセットできる。この“メリハリ”は、痛風が発症した時に逃げるように巣穴に帰れる、という利点からも痛風キャンパーにとって意外と重要なポイントなのかもしれない。
■ 片付けまでがキャンプ、そして痛風チェックまでが習慣
最終日、焚き火の跡を片付け、道具をまとめる。キャンプは片付けまでがセットだ。そして痛風持ちは、帰宅後の「親指の状態チェック」までがセットだ。
幸い今回も異常なし。熱燗と焼き鳥に包囲されながらも、無事に帰還できた。
二泊三日のソロキャンプ。自然に癒やされ、火に魅了され、そしてプリン体と向き合った。
また来よう。今度はもう少しヘルシーなメニューに挑戦する……つもりだ。たぶん。
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