フェブリクは「とても良い薬」なのか?──医者に言われた一言から考えたこと

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痛風となると真っ先に処方される薬。それがフェブリク。痛風紳士淑女諸君においては、この薬を知らぬ人間はいないだろう。

「フェブリクはとても良い薬ですよ。」

と医者は言う。だから処方しているのだろうが、今更ながら考える。これはどういう理屈で我々をプリン体から守ってくれているのだ?

そもそも“良い薬”って何だろう?

■ フェブリクってどんな薬?

フェブリク(一般名:フェブキソスタット)は、尿酸値を下げる薬だ。痛風や高尿酸血症の治療に使われている。

体内で尿酸が作られる過程をブロックすることで、発作の予防にもつながるという。

医者が言うには、「とても良い薬」とされる理由がいくつかあるらしい。

1. しっかり効く

フェブリクは、古くから使われてきた「アロプリノール」よりも、尿酸値をより確実に下げられるというデータがある(らしい)

つまり、発作のリスクを減らす力が高い。

2. 腎臓にやさしい

痛風の患者は、腎機能に問題を抱えていることが多い。何を隠そう、私も腎機能の状態を測る基準として”eGFR”という数値があるが、これが54.5であり、非常に良くない。詳細は以下の図を参照。

つまりG3というステージにいるのだが、G4になると”透析に至るまでの移行期間”と言われている。

人工透析・・・急にメッチャ重いキーワードだ。ちょっと自分の状態に改めてビビってしまったが、まぁ、それはともかく、フェブリクは腎臓への負担が比較的少なく、腎機能がやや落ちている人でも使いやすいのが特徴ということだ。

3. 生活の負担を減らす

本来はプリン体を控える食事も大切なのだけど、なかなか難しい。

フェブリクは薬だけでもある程度コントロールできるから、食事制限を完璧にしなくても痛風発作を防げるという点で、患者にとっては助かる存在だ。

■ 「良い薬」って何だ?

今回あらためて考えてみて思ったのは、薬の「良し悪し」は単純じゃないということ。

効果があるだけじゃなくて、

患者の状態に合わせた汎用性の高さはどうか?

長く続けやすいか?

患者の生活を楽にするか?

──そういう総合点で、「良い薬」とされているのだろう。

フェブリクは、たしかにそのバランスが取れている。そういう意味で、「とても良い薬」と言われているのかもしれない。

■ 飲み続けるべきか?

ただし、「良い薬」だからといって、**一生飲み続けていいのか?**というと、それはまた別の話だ。

第一、マイナス面もある。例えば、痛風発作時に服用すると尿酸値が急激に低下し、それがトリガーとなってさらに痛風発作が誘発される可能性がある。薬と毒とは、まさに表裏一体なのである。

副作用がゼロではないし、尿酸値のコントロールがうまくいけば、いずれ減薬や中止を考えるタイミングも来るかもしれない。やはり最終的には”フェブリクに頼らなくても痛風にならない人生”を目指すべきなのだろう。

しかし、私が現在処方されているフェブリクは40mg。10、20、40と10年の歳月で徐々に増えてきている。この状況で減薬していくのは容易ではない。いま、この刻も、進み続けるイバラの道を支えてくれる大切なアイテムなので、もう少しだけ支えてほしいと思い、今日もフェブリクを飲んで前に進む。

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