― 大阪・道頓堀「串カツ しろたや」に行ってきた ―
大阪・道頓堀。
「くいだおれ」の街という言葉が、これほどしっくり来る場所もない。
今回訪れたのは、中座くいだおれビル3階にある 「串カツ しろたや」。
オーナーは、あの元フードファイターでタレントのジャイアント白田さんだ。

2009年7月にオープンしたこの店は、単なる“有名人の名前を冠した店”ではない。
実際に行ってみると、その理由がよくわかる。
ちなみに訪れたのは平日の夜。
それでも店の前にはすでに人がいて、三組待ち、約20分ほど。
道頓堀という場所柄もあるが、これは安定した人気がある証拠だろう。
なぜ“大食い”をしなくなったのか
白田さんが以前ほど食べられなくなった理由は、意外とシンプルだ。
大食い競技を引退し、あの過酷な**「食トレ(胃のトレーニング)」をやめた**から。
大食い選手の胃は、日々のトレーニングによって無理やり拡張されている。
それをやめれば、胃は徐々に小さくなり、硬くなっていく。
つまり「元に戻る」のだ。
現在の白田さんは、実業家として成功しつつ、
バラエティ番組では「小食になったこと」自体がネタになるほど。
この現役時代とのギャップも、彼の魅力のひとつだろう。
そして、そんな彼がオーナーを務める串カツ屋。
自然と期待値も上がる。
まずはビールとどて焼きから

席に案内され、まずはビール。
大阪に来たら、これだけは外せない。私は現役の痛風ファイターなので避けるべき対戦相手ではあるが、串カツの時にビールを飲まないという選択はどうしてもできない。

そして最初に頼んだ”大阪名物どて焼き”である。
甘さと味噌の濃さのバランスが絶妙で、重すぎない。
よくある「味噌が前に出すぎる」タイプではなく、
牛すじの旨みをきちんと引き立てている。
ちなみに調理場を除くとこれは炊飯器から出てきた。なるほど、そうやって保温してるのね・・・
鶴橋キムチが名脇役すぎる

意外なヒットだったのが、鶴橋キムチ。
酸味と辛味のバランスがよく、変な甘さが残らない。
箸休めとして優秀すぎるし、
揚げ物が続いても口の中を一度リセットしてくれる。
地味だが、こういう一品がしっかりしている店は信用できる。
主役の串カツは「軽い」が正解

肝心の串カツ。これは”しろたやセット”で、串カツ(牛)、豚カツ、玉ねぎ、えび、うずら、なす、山芋、シュウマイ、アスパラガス、の9種類。写真では2、3本同じ物を単品追加している。
結論から言うと、衣が薄く、かなりあっさりしている。
大阪の串カツというと、
「衣が分厚くて、油どーん」なイメージを持つ人も多いが、
しろたやは真逆。
・衣が軽い
・油切れがいい
・素材の味がちゃんとわかる
結果として、何本でもいけそうな錯覚に陥る。
ビールだけでなく、途中から頼んだビッグハイボールとも相性がいい。
「量」より「続けて食べられる設計」
ここで思ったのは、
この店の串カツは「一気に大量に食わせる」設計ではない、ということ。
むしろ
- 酒を飲みながら
- 会話しながら
- ゆっくり、でも飽きずに
そんな食べ方にちょうどいい。
大食いの世界を知り尽くした白田さんだからこそ、
「食べ続けることのしんどさ」も理解している。
その経験が、軽さとバランスに反映されている気がした。
有名人の店、で終わらせない理由
正直に言うと、
「ジャイアント白田の店」という看板だけでも集客はできるはずだ。
でも、
- 平日夜でも待ちが出る
- 料理がちゃんと記憶に残る
- また来たいと思える
このあたりが揃っているのは、店としての完成度が高い証拠だろう。
次に大阪に来たときも、
ふらっと立ち寄りたくなる店だった。
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