痛風とは細胞市民によるデモ行為なのだ

健康・医療

激痛による目覚め

本日の早朝、激痛を感じ強制的に眠りから醒めた。これぞまさに”痛風”である。

実は定期的に痛風の症状は出ている。炎症箇所は膝だったり、くるぶしだったり、肘だったり、色々と場所を変えて出てくるが、最近はそれほどヒドい症状にはならなかった。ちょっと腫れて痛いけど、まぁ、日常生活には支障がない感じ。

しかし、今回は痛い!やばい!この感じは年に数回あるかないかの激しい痛みだ。今回激震ポイントは手の甲である。

う〜〜〜〜ん、写真では臨場感が伝わらないのが悲しい。

でも、かなり腫れて赤くなっているんです、これ。

ボクシングジムでサンドバック打ちすぎたんじゃないか?自慢の左フックのパワーが凄すぎて、俺のコブシが耐えきれなくなったのでは!? と思うぐらい痛い。まぁ、ここ数日ジムに行ってないからそんなわけないのだが、とにかく骨折したんじゃないかと思うほど腫れて痛い!!!

実際、痛みが強くてグーにできない。指を曲げようとすると手の甲の筋が引っ張られる感じがする。

ちなみにこうなると、ロキソニンを飲む以外方法はない。飲まなくてもいずれ炎症は治るのだが、この痛みの感じだと自然鎮痛には1〜2日間は要する。その間、左手はナイフも持てない状態なわけで、紳士であればエレガントなディナーで粗相をしてしまう可能性は排除するのが”タシナミ”というものだろう。

ここで改めて、なぜ痛風では炎症と激しい痛みが起こるのか?そのメカニズムを整理して伝えておこう。

原因となる物質「尿酸」とは何か?

この炎症の原因は尿酸と呼ばれる物質にある。これは体内のプリン体という物質が分解されることで作られる老廃物なのである。

ではプリン体とはどこからくるのか?それはまず、食べ物(肉・魚・アルコールなど)に含まれており、まさに日々食べている食事から摂取している。今回は食品別のプリン体含有量などの詳細は省くが、基本的に高栄養価食品の多く含まれており、それゆえに”贅沢病”などと言う、不名誉な名称で呼ばれることもあるわけだ。

また、このプリン体は体内でも自然に作られる。新陳代謝の過程で、体の老廃物として生成されてしまうのだ。特に筋トレなどの激しい運動ではこの生成が大きく促されてしまう。

まぁ、とはいえ日常の食事・運動の中で生成されるものであり、誰しも体の中に尿酸はいるので、それ自体が悪いわけではないのである

なぜ炎症が起こるのか?(痛風発作)

ところがどっこい、この尿酸は増えすぎると面倒なことになる。もちろん、美味しいもの大好き、筋トレ大好きなワタクシの場合、生成される尿酸量は必然的に多くなる。体内の正常維持を保つために腎臓君がブラック企業スレスレの働きで離尿による排出に尽力してくれるのだが、

作られすぎる

うまく排出されない(腎臓の機能低下など)

となってくると、**血液中の尿酸が増える(高尿酸血症)**という状態になる。この時、かわいい尿酸は集まり、くっつき、結晶化し、トゲトゲしだす。まるで普段は優しい国民が、溜まった不満とぶちまけるべくデモを起こし、やたらめったらモノを破壊し始めるように。

尿酸市民(?)どもは、結束(結晶化)し、怒りをぶちまける。車を壊し、火炎瓶を放ち、ガラスを破られた商店からは略奪行為が起こり始めるように。そこに警官隊(白血球)との小競り合いが始まり、最終的な大規模は闘争へと発展する。それにより、大規模は市街地損傷(炎症)が起こり、ワタクシの統治するこの身体が傷ついていくという反逆を起こすのだ。

元を辿れば、結局、国(身体)の統治者であるワタクシの悪政が問題なのか・・・

なるほど、我が身体は民主主義ではない、一党独裁政権なのだ。全身の細胞市民達は統治者を変えることはできない。であればこそ、こういう時のデモは激しく起こるのかもしれない。ワタクシも細胞市民もまだ共に40年以上は共に暮らさねばない。今こそ政権方針を変更すべき時かもしれないな・・・

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